いぶり歴史遺産
縄文遺跡群

約1万年にわたって続いた縄文文化は、優れた技術や豊かな精神世界を持ち、 高度に発達・成熟した世界的にも貴重な先史時代の文化です。 胆振にも、数多くの縄文遺跡があり、その中の北黄金貝塚(伊達市)、 入江貝塚・高砂貝塚(洞爺湖町)を含めた「北海道・北東北の縄文遺跡群」が 2021年に世界遺産に登録されました。

※北海道・北東北の縄文遺跡群…北海道6、青森県8、 岩手県1、秋田県2の計17遺跡で構成。

遺跡全体の保存状態が良好な「北黄金貝塚」

伊達市北黄金には、縄文時代前期(約7,000年前~約5,500年前)の縄文貝塚遺跡「北黄金貝塚」があります。総面積は14.4万㎡、全体が国史跡に指定されています。貝塚からは貝や魚の骨のほかに埋葬された人骨も発掘されており、出土した人骨は保存状態がよく、北海道の古人骨研究の基礎資料になっています。貝塚周辺は公園化されており、出土品や貝塚の断面、復元した墓などを展示する「北黄金貝塚情報センター」では、勾玉づくりや模擬発掘などが体験できます。

漁労文化の特徴を表す「入江貝塚・高砂貝塚」

洞爺湖町の台地の上にある「入江貝塚」は、縄文時代前期(約5,000年前)から後期(約3,000年前)の貝塚で、1663年の有珠山噴火の火山灰に埋もれて残っていました。貝塚からは貝や動物の骨のほか、クジラなどの海獣類の骨も出土しています。「入江・高砂貝塚館」を挟んで入江貝塚の反対側にある「高砂貝塚」では、縄文時代後期(約3,500年前)に作られた貝塚と、縄文時代晩期(約2,500年前)に作られた墓28基が発見され、墓の周囲ではストーンサークルも見つかっています。

イベント・活動紹介

【北黄金貝塚ボランティアガイド団体「オコンシベの会」】
「オコンシベの会」は、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つである北黄金貝塚で、遺跡の解説や勾玉づくりなどの体験学習のサポートをしているガイド団体です。会の名前の「オコンシベ」とは、「昆布がとれるところ」を意味するアイヌ語を語源とする黄金地区の昔の地名に由来しています。

関係者からのメッセージ

オコンシベの会では、世界中の人にとっての宝物として認められた世界遺産・北黄金貝塚の魅力をより多くの人に知ってもらうため、ガイドや体験学習のサポートを行っています。
「頑張りすぎない」「無理しない」をモットーに、自分のペースで活動ができ、年齢・性別・経験なども問わずに参加できます。また、歴史や縄文時代の知識がなくても、分かりやすい解説マニュアルがあり、講習会も随時行っているので、ガイドをする自信がつくまで何度でも練習ができます。
北黄金貝塚が好き!世界遺産で活動してみたい!という気持ちやガイドの活動に興味をお持ちの方のご参加をお待ちしています。

問い合わせ先

伊達市教育委員会生涯学習課文化財係
TEL:0142-82-3299
メール:bunka@city.date.hokkaido.jp

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